新たな時代の幕開け 2018年岐阜市 市長 細江茂光
新年明けましておめでとうございます。市民の皆様には輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。2018年、平成30年の十干十二支(じっかんじゅうにし)は「戊戌」(つちのえ・いぬ)です。植物の成長が絶頂期にあることを示す「戊」(つちのえ)、草木が枯れる状態を示す「戌」(いぬ)、このいずれも「茂」(しげる)がもとになっているという説もあるそうです。「茂」を含む名前を持つ私にも何か縁(えにし)のある年かもしれないなと感じています。草木が生い茂る様と、枯れる様。相反する意味の組み合わせである「戊戌」(つちのえ・いぬ)の今年に大きな変化の予感を感じるのは私だけでしょうか。
生者必滅(しょうじゃひつめつ)栄枯盛衰(えいこせいすい)は世の習い。「生あるものいつかは滅す」ものです。生い茂る『今』の『自分』を思う存分に生きることが大切です。アルフレッド・アドラーの「嫌われる勇気」にあるように、他人の目や他人の評価ばかりを気にするあまり他人を生きてしまうのではなく、「自分を生きる」そんな一年でありたいものです。人生100年時代を生き抜くためには確固たる信念と変わる勇気を持って果敢に次のステージに挑戦しなければなりません。今年はその挑戦の元年と心得てみんなで一歩前に踏み出そうではありませんか。
岐阜市では平成30年度行政経営基本方針の考え方を「貫く底流~前例なき時代への通奏低音(つうそうていおん)~」としました。今までに経験したことのない事態が次から次へと押し寄せる前例なき時代にあって、それらの変化に対し柔軟かつしなやかに対応しつつも、一方で「教育立市ぎふ」や「徹底的な行財政改革による盤石な財政基盤の確立」など岐阜市が脈々と築き上げてきたDNAとも言うべき政策や行政経営の理念をレガシー(遺産)として継承していくことの重要性を示しているものです。今年も市役所新庁舎建設事業や高島屋南地区市街地再開発事業、消防の広域化や連携中枢都市圏の形成など岐阜市の将来にとって重要なテーマが目白押しです。
本年も市民こそが主役という市民目線の行政をけっして忘れず、謙虚かつブレることなく邁進していかねばなりません。岐阜市の煌(きらめ)く未来は市民の皆さんの双肩にかかっています。今年も市民と行政が協働してまちづくり、人づくりに頑張っていこうではありませんか。