■岐阜市の地域資源を生かそう
秋の深まりを感じる季節になりました。私たちは、目新しいものに心を奪われがちで、隣の芝は青いと思うのが人の常です。しかし、足元をよく見れば、地域資源の宝庫だと気づかされます。
今秋は、市民の皆さんと地域資源を再確認する季節にしたいと思います。例えば、10月26日には岐阜公園で、クアオルト健康ウオーキングの「クアの道」認定式典が行われ、公園内から川原町へと周遊するコースを、参加者に歩いていただきました。自然・歴史・温泉が集積し、なおかつ名古屋都市圏とのアクセスが良い都市型クアオルトは、高い評価をいただいています。
また、同日に、岐阜公園内の信長公居館跡の発掘調査で明らかになった信長公の庭園の滝を再現する実証実験をスタートしました。2017年に放送されたNHKの「ブラタモリ」でタモリさんが評価しておられたチャートの岩盤に、信長公は人工的に滝を流して客人をもてなしたと言われています。ライトアップも企画していますので、必見です。
今年、岐阜駅北口駅前広場完成10周年を迎えました。金公園で保存されていた丸窓電車をリニューアルし、11月16日に金公園から駅前広場までパレードを行い、移設します。丸窓電車は、大正時代の技術で作られたもので、私も高校生の時、通学でお世話になりました。
これらは、いずれも岐阜市が先人から受け継いできたものです。地域資源を生かしたまちづくりを、一緒に進めていきましょう。
岐阜市長 柴橋