■人様に関心を持つ地域の力
先月、秋の全国交通安全運動に伴う県下一斉交通安全街頭啓発活動が行われ、私も長良高等学校正門前に立ちました。信号機のない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合、道路を走行する車両は、横断歩道の停止線で一時停止するという交通ルールを啓発しました。
なぜこの一時停止を強調するのか。JAFの調査によると、歩行者が横断歩道を渡ろうとした時に、一時停止した車両は8.6%だったとのこと。正門前の様子は、横断歩道周辺に旗を持った私たちが大勢いたので、一時停止する車両がある一方、何のことか分からず通り過ぎる車両も見受けられました。
私は、現代社会にさまざまな問題が起きている中で、人様に関心を持つことが希薄化していることに、危機感を持っています。横断歩道を渡ろうとする歩行者に関心を持ち、安全に渡れるように配慮することは、一つの事象に過ぎません。
昨今子どもたちの安全安心が求められる中、登下校を地域みんなで見守る取り組みの一つに、「こども110番の家」があります。8月末時点で3,000件弱のご登録をいただいています。7月15日号の広報ぎふでも募集記事を掲載しましたが、各校区で事業所や市民の皆さんに、どれだけご協力いただけるかは、地域の力のバロメーターの一つではないでしょうか。ぜひ岐阜市教育委員会学校指導課(【電話】214-7156)へお問い合わせ下さい。
岐阜市長 柴橋正直