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岐阜を動かす 82

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岐阜県岐阜市

◆公共交通のレベル4自動運転の挑戦
岐阜市では、2019年に「岐阜市公共交通自動運転技術活用研究会」を立ち上げ、有識者等の助言をもとに、段階的に実証実験を積み重ね、公共交通に自動運転技術を活用する挑戦に取り組んできました。特に、2023年からJR岐阜駅と市役所を結ぶ中心部ルート、川原町などの観光地を周遊する岐阜公園ルートを設定し、GIFUHEARTBUSが、全国初となる「中心市街地での自動運転バス5年間の継続運行」を開始し、既に7万5千人以上の方にご乗車いただいています。

レベル4自動運転の実現に向けて、これまで2つの課題に取り組んできました。1つは、信号の赤青を判断する「信号協調システム」と交差点での自動右折などを実現する「路車協調システム」の導入による技術の検証です。もう1つは、日々の継続運行、水戸岡鋭治氏の可愛らしい車両デザイン、小学生の自動運転バスの体験乗車などによる社会受容性の向上です。取り組みの成果として、自動運転の走行割合が約9割に達していますが、路上駐停車の回避や車線変更などが、大きな課題となっています。

そこで、レベル4自動運転を実現するため、障害物回避や車線変更が可能な新たな車両を導入します。海外で実績があり、13台のカメラや5台のセンサーなど高度な車載装置を搭載することで、信号の認識や広範囲の障害物の検知、更にAIによる予測や判断で障害物等の回避や車線変更などを自動で行うことができる車両です。国土交通省の補助制度である「自動運転社会実装推進事業」に採択されたことから、岐阜市議会9月定例会で予算案をご審議いただいています。

公共交通の運転手不足は、私達の社会の大きな課題です。岐阜市が、全国初となる「中心市街地でのレベル4自動運転」を実現し、自動運転のトップランナーとして全国を牽引したいと思います。市民の皆さんのご理解ご協力を、宜しくお願いします。

岐阜市長 柴橋

◎市長コラムを動画で配信しています。ぜひご覧ください。

       

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