文字サイズ

岐阜を動かす 78

5/36

岐阜県岐阜市

◆住民自治の力を高めるために
本年3月に、南海トラフ巨大地震の新被害想定が公表されました。大規模災害時には、公助だけではカバーしきれないことから、自助と共助が重要です。共助では、自治会による自主防災組織に避難所を担っていただく他、日頃の備えとして防災訓練や防災備蓄を行っていただいています。自治会や各種団体の活動を通じて支えてくださっている市民の皆さん、本当にありがとうございます。

防災を考えた時、自治会はなくてはならない大切な組織です。しかし、地縁による繋がりが希薄化しているため、改めて住民自治の力を、皆さんと一緒に高めたいと思います。例えば、一昨年度から3ヶ年かけて取り組んでいる通学路の安全対策ワークショップは、子ども達の通学路の安全対策について、警察や道路管理者と自治会や各種団体の皆さんで議論し、対策場所と対策方法、優先順位を含めて、エビデンスを基に地域で決める試みです。

また、4月に開館した鷺山公民館・鷺山子ども館の合築施設は、土砂災害特別警戒区域にあった既存の鷺山公民館の移転・建替えに関して、鷺山自治会連合会と鷺山まちづくり協議会が、鷺山中洙地区の土地区画整理事業に合わせて、両施設を合築して移転・建替えを行うという提案を、住民自治によって議論した結果であり、子どもから高齢者まで、幅広い世代の住民の皆さんにご活用いただいています。この鷺山モデルは、今年度に合意形成を目指す芥見東公民館・芥見南公民館の建替えの議論にも、大変参考になる事例であり、高齢化が進む両地区の新たなまちづくりとして、大洞モデルによる住民自治に期待しています。

地域の皆さんには、一般廃棄物収集など環境行政でもお力添えをいただいています。これからも住民自治の力を高めながら、市民生活に関わる大切な課題に取り組みますので、ご理解ご協力を宜しくお願い致します。

岐阜市長 柴橋

◎市長コラムを動画で配信しています。ぜひご覧ください。

       

岐阜市から市民の皆さまへ大切な情報をお届けします。 広報プラス ーわたしの広報ぎふー

MENU