◆長良橋通りトランジットモール社会実験の目的
岐阜市では、自動車中心の街から、歩行者中心の街を目指すウォーカブルシティを推進するため、「居心地が良く歩きたくなる岐阜市のまちなか」を2023年4月に公表し、市民の皆さんに、長良橋通りや金華橋通り、柳ケ瀬など中心市街地の道路空間のあり方について、将来イメージを提案しました。
特に、長良橋通りでは、名鉄名古屋本線鉄道高架化事業が順調に進んでおり、2027年度に仮線工事に着手できるのではと予想しています。こうした中で、高架化事業とともに実施される予定の名鉄岐阜駅の再整備に注目しています。今後、再整備のイメージ図が発表される際には、新しい駅舎や駅ビルのみならず、駅周辺の道路空間や公共空間を、新しい時代に合わせて、どのように再整備するのか、官民が連携して取り組みたいと思います。
今回、9/27(土)から10/6(月)まで、名鉄岐阜駅前交差点から神田町10交差点までの約200m区間において、人と公共交通中心のトランジットモール社会実験を行いました。一般車の通行を規制したため、ご迷惑をおかけしましたが、不便さにフォーカスするのではなく、都市機能をアップデートするための挑戦として、ご理解いただきたいと思います。
社会実験の目的は大きく2つあります。1つ目は、長良橋通りに路線バス、高速バス、タクシーの乗降所を集め、これまで無かった一般車の乗降所を長住町通りに設置すること、更に長良橋通りの一車線をバス乗降所の待ち場として確保することで、これまでバスの乗降客と歩行者や自転車が交錯していた課題を解消し、公共交通を安全に快適に利用していただける環境をつくることです。2つ目は、タクシーロータリーを駅前広場にすることで、イベントの開催や憩いの空間としてご活用いただき、滞在型の駅前空間をつくること、更にタクシーロータリー北の長住町2の信号を無くすことで、東西の通行をスムーズにし、渋滞を緩和することです。
トランジットモール社会実験を通じて、交通量の調査、周辺道路の渋滞の有無、待ち場や駅前広場の利用状況などを確認し、今後の官民連携に活かしますので、市民の皆さんのご理解ご協力を、宜しくお願いします。
岐阜市長 柴橋
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