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岐阜を動かす 68

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岐阜県岐阜市

◆いじめ重大事態の教訓を胸に
2019年7月3日に市内中学生の尊い生命が失われたいじめ重大事態から、5年を迎えました。いじめ対策監の配置やいじめを見逃さないための学びの機会など、教訓を胸に取り組んできました。
学校現場での取り組みの一つが、子どもの健康サポートです。一人一台タブレット端末を活用し、朝の会や帰りの会の時に、子ども達が心と体の状態を「ここタン」を使って選択します。教職員は、継続して子ども達の心と体の変化を確認し、チーム学校で対応します。また、「きいてほしい」ボタンを押せば、気軽に相談したい教職員を指定して、話を聞いてもらうことができる仕組みです。

コロナ禍を経て、不登校の児童生徒が全国で増えています。岐阜市も同じ傾向でしたが、2022年度と比べて2023年度は横ばいになりました。学びの多様化学校である草潤中学校の開校、草潤中学校の分教室とも言うべき中学校の校内フリースペースの開設、そして「ここタン」の活用など、学校・家庭・地域という子ども達を取り巻く当事者の皆さんのサポートの成果が現れてきました。今年度は、校内フリースペースを倍増し、10中学校に設置しました。更に、メタバースを活用したオンラインフリースペースを定期的に開設し、登録する児童生徒が増えてきています。皆さんのご尽力に感謝申し上げます。

「ここタン」の活用が活発な学校では、不登校の出現率が低い傾向にあることが分かってきました。「一人ひとりが価値ある大切な存在として」安心して学び、自らの未来を選択できる岐阜市を、これからも皆さんと守っていきたいと思います。お力添えを宜しくお願い致します。

岐阜市長 柴橋

◎市長コラムを動画で配信しています。ぜひご覧ください。

       

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