◆子ども達の学びと教職員の働きがい
コロナ禍で1人1台タブレット端末を導入し、岐阜市は教育DXを積極的に進めてきました。授業支援ソフトや大型電子黒板の活用で、個別最適な学び、協働的な学びに取り組んでいる事。「ここタン」の活用による子ども達の心身の健康サポート、メタバースを活用したオンラインフリースペースによる不登校の子ども達の居場所づくりに取り組んでいる事。スマート連絡帳による保護者と学校間の連絡の利便性向上や、採点支援システムなどによる校務事務の効率化など教職員が子ども達に向き合う時間の確保に取り組んでいる事などです。
こうした取り組みが評価され、文部科学省による全国の公立小中学校の校務DX化実態調査において、全国1,812の自治体等の中で、岐阜市は総合14位、政令市・中核市で2位でした。大変嬉しい結果です。
更に充実するために、2つの実証事業に挑戦します。1つ目は、学校現場における生成AIの活用です。文部科学省が示す各種ガイドラインに準拠した安心・安全に活用できる生成AIクラウドサービスを選定。子ども達の学びでは、長良中学校の全生徒を対象に約300名、教職員の働き方改革では、市内の学校の管理職、教科担任、学級担任、事務職などを対象に延べ80名に活用していただきます。2つ目は、対話型AIを活用した英語発信力の強化です。生徒一人ひとりが、対話型AIのキャラクターを相手に英会話を行い、対話練習を重ねます。相手はAIキャラクターですので、生徒のスキルやペースに合わせて、簡単な話題から複雑な社会問題まで、個別最適な対話をしてくれます。教職員は、国際的なガイドラインを採用した能力テストの結果を確認して、指導すべきポイントを把握できます。私も直接確認しましたが、私が使いたいぐらい素晴らしい教材ですので、岐阜市立の全中学校の3年生、約3,000名は存分に活用して勉強してください。
子ども達の学びと教職員の働きがいの充実のため、今後とも教育DXを加速させていきます。
岐阜市長 柴橋
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