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岐阜市議会だより

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岐阜県岐阜市

■岐阜市議会常任委員会行政視察報告
市議会では、市政の発展に向けた施策などの提案等を行うため、先進的な事例や取り組みを行っている都市に出向いて直接調査・研究する「行政視察」を委員会ごとに実施しています。
10月、11月に総務、経済環境、厚生、建設、文教の5つの常任委員会が行政視察を実施しましたので、その概要をお知らせします。

◆総務委員会
(1)茨城県水戸市(10月30日)水戸市公共施設等総合管理計画について
水戸市では、多数の公共施設を適切に管理していくため「水戸市公共施設等総合管理計画」を策定しており、全庁的な体制で公共施設の計画的、効率的な維持管理を推進しています。
また、昨年7月にオープンした水戸市民会館では、1千500人分の食料や飲料水等を備蓄するなど、施設の利用者以外の帰宅困難者の避難も想定した対策がとられています。
本市においても公共施設の老朽化対策や防災対策は重要なテーマであり、水戸市の取り組みは大いに参考になりました。

(2)宮城県仙台市(10月31日)SENDAIポータルについて/防災DXについて
仙台市では産学官の連携によるスマートシティの実現に取り組んでおり、その一環として、一人一人の市民や観光客に合わせたお知らせや災害情報などを発信するアプリ、「SENDAIポータル」を開発、公開しています。
また、防災分野でのDXの取り組みとして災害対応ドローン事業を実施しており、計4台のドローンを保有するとともに、職員への操縦訓練を実施しています。
デジタル技術を活用した仙台市の取り組みは、DX推進の先進的な事例として大変参考になるものでした。

◆経済環境委員会
(1)長崎県諫早市(10月23日)諫早市美術・歴史館について
諫早市美術・歴史館は、歴史、文化、自然環境を一覧できる施設として、また、周辺に点在するさまざまな歴史的・文化的な遺産や豊かな自然、図書館などの公共施設を総合的に結びつける交流拠点として開館されました。
昨年度、開館10周年を記念して実施された、地域の文化・芸術振興に資する「諫早の美術家展」や、市内外を問わず多くの来館者が訪れた「ウルトラ空想特撮ワールド」などのさまざまな事業は、今後周年事業を実施する各施設にとって大いに参考となるものでした。

(2)兵庫県姫路市(10月24日)観光戦略プラン・観光振興について
姫路市では、「観光を通して、にぎわいと感動にあふれるまち姫路」という将来像を目指して、5つの戦略とそれらを実現するための4つの視点を掲げる観光戦略プランを策定していました。
姫路城をはじめとする観光コンテンツの磨き上げのほか、地域DMOを核とした観光地域づくりの取組内容や組織体制を学ぶことができ、候補DMOの体制強化に向けて動き出している本市にとって大変参考になりました。

◆厚生委員会
(1)福岡県北九州市(10月31日)先進的介護「北九州モデル」の取り組みについて
北九州市では、高齢化の進展や介護に携わる人材不足を背景に、介護現場の負担軽減及び介護サービスの質の向上のため、ICTや介護ロボットを活用し、業務の効率化を行う先進的介護「北九州モデル」の取り組みを推進しています。
徹底した業務仕分けにより業務オペレーションを整理し、施設の特性に応じたICT技術の導入を行うことで成果を生み出しているほか、導入相談をはじめ、専門人材の育成など、幅広く「北九州市介護ロボット等導入支援・普及促進センター」がサポートする伴走型支援の取り組みは、大いに参考になりました。

(2)岡山県岡山市(11月1日)「OKAYAMAハレ活プロジェクト」などの健康ポイント事業について
岡山市では、スマートフォンのアプリを活用して健康的な生活の習慣化を目指す健康ポイント事業「OKAYAMAハレ活プロジェクト」を実施しています。また、同事業の前身である「おかやまケンコー大作戦」は、地元事業者などが出資し、サービス提供や事業運営にも携わる官民協働事業として行われるなど、先進的な取り組みを実施されてきました。
自然に健康になれるまちを目指し、健康づくりに関する意識を高める取り組みは大変参考になるものでした。

◆建設委員会
(1)山形県山形市(10月22日)やまがたMaaS「らくのる」について
山形市では、自家用車に頼らなくても誰もが快適に移動できる環境の構築を目指し、公共交通をはじめ複数の交通手段を最適に組み合わせるとともに、交通以外のサービスとの連携により地域課題の解決などにも資するサービスであるMaaSを導入して、複数の交通機関の連携などに取り組んでいます。
多くの地方自治体の課題である公共交通利用者数の改善や高齢者などの移動手段の確保のための公共交通の利便性向上に向けた取り組みは大変参考になりました。

(2)福島県郡山市(10月23日)開成山公園等Park-PFI事業について
郡山市では、市街地にあり、古くから市民に親しまれてきた開成山公園の再整備において、民間事業者の持つノウハウを活用するとともに、市の財政負担の軽減を図る手法であるPark-PFIを導入して、民間事業者からの提案を取り入れた施設整備が行われました。
事業の推進に当たり、市民や民間事業者との対話を重ねる中で事業内容を具体化し、公園利用者の利便性向上につなげていく取り組みは大変参考になりました。

◆文教委員会
(1)岡山県新見市(10月29日)公立短期大学から4年制化した大学について
新見公立短期大学は、平成22年度に新設の4年制大学を開学したのち、短期大学としては平成30年度を最後に学生の募集を停止し、平成31年度に全学科で4年制の大学に移行されました。
大学の特色を生かした差別化や、学生支援の充実、地域の特色を生かした専門職人材の育成の強化を行うことにより、全国から学生を集めることに成功しており、18歳人口減少時代における公立大学の在り方として大変参考になりました。

(2)山口県山口市(10月30日)放課後児童クラブの外部委託について/地域づくり交付金について
山口市では、放課後児童クラブのうち1学級について、令和6年度よりプロポーザル方式による外部委託を導入しています。待機児童が増加している現状と少子化に伴う今後の児童数の減少を鑑みた運営体制の充実を目指す取り組みは、大いに参考となりました。
また、個性豊かで活力ある自立した地域社会の実現を図ることを目的として、市税の約1%を地域づくり交付金としてまちづくり協議会に交付されており、地域コミュニティーに対する支援として大変参考になりました。

問合せ:議事調査課
【電話】214-6237

       

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