◆教育DX(デジタル・トランスフォーメーション)の成果
コロナ禍で、学校が一斉休業した経験から、この数年で一気に教育DXが進みました。子ども達が1人1台タブレット端末を使って、当たり前のように意見を書き込んだり、グループワークをする授業風景を見ることができます。また、子ども達の心の健康を可視化し、速やかなサポートに繋げる「ここタン」や、学校と保護者の連絡の利便性を向上する「スマート連絡帳」もその一環です。
今、子ども達の不登校に光を当て、学びの多様化学校「草潤中学校」の開校を皮切りに、市内5つの中学校に草潤中学校の分教室ともいえる「校内フリースペース」を整備し、利用してくれる生徒が増えています。更に、メタバースを活用したオンライン教室の実証にも取り組んでおり、今年度の初回には112名の子ども達が参加してくれました。どういう形であれ、学びに繋がり、孤立化・孤独化しないことを大切にしています。
少子化により児童数が100名を切っている網代小学校、方県小学校、三輪北小学校では、3校をオンラインで繋ぎ、あたかも1つの教室にいるかのように、リアルタイムで他校の仲間と交流できる「小規模校つながるプロジェクト」の授業を、私も視察しました。3校合同の野外学習など対面の交流と組み合わせることで、子ども達のコミュニケーションや学びが深まることを実感しています。
世界は大変革期に突入しています。未来を担う子ども達は、学びを通じて生きる力を養い、新たな時代を自らの選択と行動で切り開かなければなりません。今年も、子ども達を地域で見守り、育んでください。宜しくお願いします。
岐阜市長 柴橋正直
◎市長コラムを動画で配信しています。ぜひご覧ください。