【地震】
●INTERVIEW
平成23年3月の東日本大震災発生後に、福島県郡山市へ同年8月下旬から派遣され被災家屋の調査に従事しました。現地では、市民生活は通常どおりに戻っていましたが、立ち入り禁止の建物があるなど大地震の爪痕が残っていました。地震はいつ起きるかわからず、復旧や復興にも時間がかかります。事前の対策が何より大切です。
防災対策課 中島直哉 副主査
◆地震が起きたとき
▽まずは自分の命を守る
地震を感じたら、まずは落ち着いて自分の命を守ることを考えましょう。
倒れやすい本棚や窓ガラスからはなれて、机など丈夫な物の下に隠れましょう。火の始末は、揺れがおさまってからあわてずに行ってください。
▽二次災害を防ぐ
地震発生時は家中が散乱し、火災など二次災害が起きやすくパニックになりがちです。
地震による火災は、ガスコンロや電気ストーブ、照明器具などが可燃物と接触して発生するケースが多いため、身の安全を確保した後はガスの元栓や電気のブレーカーを止め被害を最小限に抑えましょう。
◆特に大切な事前対策
▽家の中での安全対策
自宅の耐震性が確保されているか確認しましょう。また家具の転倒や落下を防止して、家の中に家具のない安全なスペースを確保しておきましょう。
避難や通行の妨げにならないように出入口や通路には物を置かないことも大切です。
▽最寄りの避難場所、避難所の確認
地震発生時、周囲の安全が確認できるまでは各地区の指定緊急避難場所(公園など)に避難しましょう。
また自宅で生活できない場合には、市内の指定避難所(公民館や学校など)で避難生活を送ることになります。
ハザードマップで、事前に場所を確認しましょう。
【台風・大雨 土砂災害】
●INTERVIEW
水防団活動に参加して今年で48年目です。最近は、線状降水帯の発生などで雨が集中して降り水位が上がる時間が早くなっていると感じます。市内では河川や堤防の改修がされており、近年は水害による大きな被害は無いですが、一人一人がハザードマップの確認や地域の防災訓練に参加するなど、日常から備えることが重要です。
長良西水防団 末次(すえなみ)重夫 団長
◆台風・大雨のとき
▽事前の備え
台風は、進路や接近時間をある程度予測できます。テレビやインターネットを利用して防災気象情報を集めましょう。
浸水の恐れがある場合、家財道具や生活用品を2階以上の高い場所へ移動させ、家の外に飛ばされそうなものがあったら固定または家の中に入れましょう。
▽避難時の注意点
「あぶない」と感じたら浸水が始まらないうちに避難を。2人以上で安全な道を歩き、履きなれた運動靴を履いて避難しましょう。
長靴は水が入ると身動きがとれなくなってしまいます。
避難に危険がともなう場合は、2階など屋内で可能な限り高い場所へ避難しましょう。
◆土砂災害のとき
▽雨の降り方に注意
1時間に20ミリ以上、または降り始めからの降雨量が100ミリ以上になったときには、土砂災害が発生する恐れがあります。
積極的な情報収集に努めましょう。
▽異変を感じたら早めの避難を
小石がバラバラ落ちてくる、湧水がとまる、腐った土の匂いがする、などの異変や前兆現象を感じたときは早めに安全な場所へ避難しましょう。土石流のスピードはとても速いため、土砂の流れる方向に対し直角に走って逃げましょう。
問合せ:都市防災政策課
【電話】267-4763
企画・編集/広報広聴課