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岐阜を動かす51

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岐阜県岐阜市

■岐阜城の真の姿に迫る
昨年11月に開催された「ぎふ信長まつり」の信長公騎馬武者行列は、岐阜市出身の伊藤英明さんのご尽力により、木村拓哉さんに参戦いただき、年が明けても全国的な話題となっています。1月27日に公開された映画『THELEGENDandBUTTERFLY』を観るために、初日から多くの方が映画館に並んでくださったとの報道に接し、皆さんの温かい応援を我が事のように嬉しく思います。
木村拓哉さん、伊藤英明さんには、岐阜城の本物の石垣について、私が直接お話しし、関心を持っていただいています。昨年岐阜城を訪れていただいた時は、夜の岐阜城と夜景を堪能されたそうですが、次回はぜひ昼間に登城いただき、本物の石垣、すなわち史跡岐阜城跡の魅力に触れていただきたいと願っています。
1月の定例記者会見で、史跡岐阜城跡山上部の今年度の発掘調査成果を発表しました。今回の最大の成果は、天守南西部で、信長期に築かれた天守台南西隅とみられる石垣を確認したことです。天守台石垣は、明治43年の初代復興天守建設の際、規模を縮小して積み直されたため、当時の石垣は残っていないと考えられてきました。しかし、令和元年度に北西隅で信長期と見られる石垣を確認し、令和2年度には2段目の石垣を、更に現在の天守が乗っている石垣の下部に、戦国時代の石垣が残っていることを確認し、『稲葉城址之図』に描かれた石垣の絵図の信頼性の高さを確認することができました。今年度の南西隅の石垣の確認により、天守台西辺の長さが約14メートルあり、下段の石垣を土台として天守台が造られていることが判明し、信長期の天守台の規模や構造が明らかになりました。
日本城郭史の中井均滋賀県立大学名誉教授は、「今回の発見は、日本城郭史において、安土城で完成したとされる「天守」の起源を考える上でも重要な発見である」とコメントしてくださっており、市民の皆さんの財産である岐阜城の真の姿に、今後とも迫っていきたいと思います。ご期待ください。
◎市長コラムを動画で配信しています。ぜひご覧ください。
岐阜市長 柴橋

       

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