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岐阜市議会だより

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岐阜県岐阜市

■岐阜市議会常任委員会行政視察報告
市議会では、市政の発展に向けた施策などの提案等を行うため、先進的な事例や取り組みを行っている都市に出向いて直接調査・研究する「行政視察」を委員会ごとに実施しています。
10月、11月に総務、経済環境、厚生、建設、文教の5つの常任委員会が行政視察を実施しましたので、その概要をお知らせします。

◆総務委員会
(1)神奈川県横須賀市(10月10日) ChatGPTについて
横須賀市は、地方自治体として初めてChatGPTを全庁的に導入し、文章などの作成、確認などに活用しつつ、最終的には職員自らが内容についてしっかりと確認することを重視した運用をしています。
ChatGPTの活用に関しては、今後、本市においても導入に向けた議論が高まっていくことも考えられ、横須賀市の事例は大いに参考になりました。

(2)群馬県高崎市(10月11日) シティプロモーションについて
高崎市では、シティプロモーションを積極的に展開されており、中でも、長年市民から愛されながらも後継者不足に悩む飲食店などを紹介し、その魅力を市内外の方に再認識していただこうという企画が注目され、テレビの情報番組でも取り上げられるなど効果を上げています。
まちの課題を魅力として捉え直し、シティプロモーションに活用する高崎市の柔軟な発想が印象的でした。

(3)神奈川県小田原市(10月12日) 防災対策について
小田原市では、市民向けの防災教室や防災講演会を毎年開催するなど、災害に対する市民の意識および知識の向上に積極的に取り組まれています。
また、実際の災害発生を想定して、各地域一斉に防災訓練を開催するほか、災害時の物資輸送や給水などに関する協定を締結している企業なども地域の避難所に出向き訓練に参加されるなど、より実践的な訓練に取り組まれています。

◆経済環境委員会
(1)山口県山口市(11月1日) 「ゼロカーボン中心市街地」への取り組みについて
山口市では、公用車を順次EV化するとともに、閉庁時を中心にカーシェアリングを計画しており、若者や子育て世代をはじめとした「まちなか居住」を促進するための取り組みを進めています。また、公共施設や公有地、商店街アーケードに太陽光発電設備などの設置を予定しており、これらの環境にやさしく災害にも強いまちづくりへの取り組みは脱炭素社会実現に向けて大変参考になりました。

(2)広島県福山市(11月1日、2日) 史跡福山城跡について/福山夏まつりについて
福山城では、令和4年の整備によって、天守北面の鉄板張りの再現や耐震化、バリアフリー化のほか、博物館の展示がリニューアルされました。これから岐阜城の耐震化を控える本市にとって非常に参考となるものでした。
福山夏まつり内の催しである「あしだ川花火大会」では、平成19年から個人協賛席(有料観覧席)を設置しており、さまざまな課題などについて話を聞くとともに、福山まちじゅう花火として、メイン会場以外の場所において分散花火の実施など、地域に愛される花火大会への取り組みも大いに参考となりました。

◆厚生委員会
(1)山口県下関市(10月19日) 次世代育成支援拠点施設「ふくふくこども館」について
下関市では、「次代を担う子ども達を多世代で育む」を基本コンセプトとした市民の交流と子育て支援の拠点施設「ふくふくこども館」を平成26年に開設しております。子どもの遊び場としてはもちろん、子育て相談および支援、交流の場の提供も行っており、子どもとその親を支援し、元気にする多彩な事業を実施しています。地域の方と連携したイベントなどの実施により、にぎわいを生み、親しまれる施設としての取り組みは大いに参考になりました。

(2)岡山県倉敷市(10月20日) 倉敷市モデルにおけるチームオレンジなどの取り組みについて/地域子育て支援拠点などの子育てしやすいまちづくりについて
倉敷市では、今後増加が見込まれる認知症の方への支援を充実させるため、認知症の方と共に生きる地域づくりを推進する「倉敷市モデル」を掲げ、各種事業に取り組まれています。その中でも、地域で認知症の方を支援するチームオレンジの活動事例は大変参考になりました。また、「子育てするなら倉敷でと言われるまち」を目指し、各地域における子育て支援にも注力されており、各世代が生き生きと安心して暮らすことができるまちづくりを推進されている様子が印象的でした。

◆建設委員会
(1)新潟県新潟市(10月19日) 「にいがた2km」における道路空間利活用について
新潟市では、新潟駅から伸びる都心軸周辺エリアを「にいがた2km」と名づけ、これを核とした都心のまちづくりを進められています。駅前の東大通においては、今年度、社会実験「東大通みちばたリビング」を実施され、人中心の居心地のよい滞在空間とにぎわいの創出を目指し、将来的な道路空間の再構築に向けた検討を進められているところであり、同じく中心市街地の道路空間利活用に取り組む本市にとって、非常に参考となりました。

(2)栃木県宇都宮市(10月20日) 宇都宮駅東口地区整備事業について
宇都宮市は、広域かつ多様な交流とにぎわいの創出、地域経済の活性化、都市の魅力向上などに資する多様で高次な都市機能の導入による新たな都市拠点を形成するため、宇都宮駅東口地区整備事業に着手され、交流広場、交流拠点施設の完成により、昨年度「東口地区まちびらき」が行われました。整備に当たっては官民が連携して複合的な開発を進められたものであり、駅前の玄関口において再開発を支援している本市にとって、大変参考となりました。

◆文教委員会
(1)兵庫県姫路市(10月16日) 夜間中学「姫路市立あかつき中学校」について
姫路市では、年齢や国籍を問わず、誰もが義務教育を受ける権利を保障することを目的として、本年4月から夜間中学校を開校しています。
生徒は、市外の在住者でも連携中枢都市圏の市町であれば、協定を結ぶことで受入れをするなど、地域の義務教育未修了者の就学機会確保に重要な役割が期待されます。
全国的に夜間中学の設置・充実に向けた取り組みが求められている中、現状や課題などを伺うことができ、大変参考になりました。

(2)高知県高知市(10月17日) 図書館サービスにおける合理的配慮の在り方などについて/高知みらい科学館について
高知市では、「声と点字の図書館」を運営しており、活字図書での読書が難しい方の読書をサポートしています。図書館内にバリアフリー図書の製作スペースを設けるなど、誰もが読書をできる社会の実現を目指す取り組みは、大変参考になりました。
科学館においても、ユニバーサルデザインを意識した常設展示に努め、中高生から大人をメインターゲットとした事業を行うなど、多くの人が科学を楽しめる工夫がなされており、大いに参考になりました。

問合せ:議事調査課
【電話】214-6237

       

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