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◆超短時間雇用が開く新たな可能性
働くということは、私たちの人生に大きな意味を持っています。「全ての人に居場所と出番がある社会」をつくることを、私は長年目指してきました。働きたいと願った時に、働くチャンスがある社会です。
超高齢社会が進展し、介護を必要とする高齢者が増えています。現役世代の介護離職を防ぐためにも、介護サービスが安定して提供されることは、年齢に関わらず大切なことです。しかし、全職種に比べて、介護職関連の有効求人倍率は3倍強と高く、人手不足が顕著となり、介護現場で働いておられる方の負担増加によるケア品質の低下が懸念されています。
先日、私は介護施設を訪問し、現場の皆さんと意見交換しました。その施設では、障がいのある方に、超短時間雇用という新しい働き方で、働くチャンスをつくっています。直接的に施設の利用者に関わる介護業務はスタッフが行い、洗濯や掃除、消毒業務など介護以外の間接業務を切り出して、超短時間雇用を創出しています。例えば、廊下掃除20分、手すり拭き10分、風呂掃除30分、食器洗い30分というような具合で活躍していただくことで、スタッフが利用者を介護する時間が増え、利用者もスタッフも障がい者も三方よし。
岐阜市では、超短時間ワーク応援センターを通じて、事業者と働きたい方を繋げ、居場所と出番をつくっています。仕事を切り出せる事業者、超短時間雇用で働きたい方は、応援センターへご相談ください。新たな可能性を開きましょう。
岐阜市長 柴橋
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