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ホットトピック(2)

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岐阜県岐阜市

■高級鵜飼観覧船 至福のひとときを
今シーズンから登場する3隻の高級鵜飼観覧船では、当日の河川状況や天候を踏まえ、最上の鵜飼観覧ができます。
高級鵜飼観覧船ならではの特典を紹介します。
※乗船日によって、適用できない特典があります。
◇特典1 絶好のポジションでの鵜飼観覧
狩り下り、付け見せに限らず、乗船日に提供できる最高の鵜飼観覧をお届けします。
◇特典2 個別の鵜飼説明
鵜匠が観覧船に来て鵜飼説明を行います。
◇特典3 静けさの中で鵜飼を体感
船頭が人力で操作する木造の観覧船なので、鵜匠が鵜に「ホウホウ」と声をかけて励ます掛け声や、舟べりをたたく音などを、より鮮明に感じることができます。
◇特典4 より自然な状況で鵜飼を見る
鵜飼が始まると、間接照明を落として船内を暗くします。
◇特典5 あがり(漁の片付け)を観覧
鵜飼終了後に鵜匠が漁終いを行う様子を近くで観覧できます。
◇特典6 内装のこだわり
靴を脱ぐことなく、下足のまま乗船できます。
ゆったりとしたベンチシートや日よけカーテンで鵜飼が始まるまで、くつろいでお楽しみいただける空間を演出しています。

■3隻の特徴
◇白月(しらつき)
10人乗り89,400円
柔らかく包まれる「白」の空間を演出。
白木の「白」や美濃和紙の柔らかな「白」がデザインの基本。
屋形内側にはひのきや杉材を使用。

◇花篝(はなかがり)
15人乗り134,100円
あたたかみのある空間を演出。
鵜飼の夜の風景には欠かせない篝火の色がモチーフ。
丸みを帯びた屋形が特徴的。

◇藍山(あいやま)
15人乗り134,100円
落ち着いた空間を演出。川面の深い青、金華山の深い黒、鵜匠が身に着ける装束の色がモチーフ。
屋根は空を眺めることができるガラス張り。

■山下晃正(てるまさ)新任鵜匠
50年間宮内庁式部職鵜匠を務めた山下純司さんの引退に伴い、息子の晃正さんが新鵜匠に任命されました。2020年から、鵜匠補として漁を担当していました。

■食事のご案内 ※食事代は乗船料に含まれません
乗船日当日に鵜飼観覧船事務所前で受け取りができる弁当などの種類が豊富になりました。
別途事前予約が必要です。ホームページをご確認ください。
◇観覧船+弁当・飲み物
おまかせパック・おまかせパックデラックス
観覧船と弁当・飲み物のセットです。
鵜飼観覧船事務所へ電話で予約申し込みができます。
開催日や料金など、詳しくはホームページをご確認ください。
※上記パックプラン以外で、飲食可能な船に乗船する場合、各自で持ち込み可。

■ヒト想い
杉山雅彦 鵜匠代表
◆鮎漁の経験を積み重ねていくことが鵜飼の歴史
◇丹念に鵜とつきあう鵜匠の仕事
鵜飼では、一度に10~12羽の鵜たちと仕事をします。皆さんが思う以上に激しい仕事で、それをいかにたやすくやっているように見せるかが鵜匠の技術です。鵜飼閉幕期間中も、丹念に鵜とつきあいながら過ごしています。
鵜匠は、約20羽の鵜を飼っています。その中からその日の漁に出る鵜を選びますが、それぞれの鵜の個性を把握することも重要です。1歳から30歳を超す大ベテランの鵜もおり、体力が落ちたベテランの鵜は大きい鮎より小さい鮎を獲ったり、若い鵜は力任せで大きな鮎を狙ったりする傾向があります。鵜飼が始まる5月ごろには、小さな鮎が多いためベテランの鵜でスタートし、秋ごろに大きく成長した落ち鮎は、若手の鵜に追いかけさせるなど、使い分けをしています。いかに効率的にたくさん鮎を獲れるかを常に考えながら、鵜の体調もしっかり整えながら漁を行うのが我々鵜匠の仕事です。
◇感染症の影響を受けた鮎漁の技術
人間も鵜も同じですが、5月の鵜飼開幕に合わせて準備を整えていく中で、その時期がずれるとなかなかペースをつかみにくくなります。我々鵜匠は鵜から学びながら、技術を向上、成熟させていくのですが、この2年は鵜飼の開幕が遅れ、漁の機会が少なくなった分経験が減り、次世代にとっては大変貴重な時間を失ったのかもしれないと思います。
鮎漁の技術を成熟させるのは、5月の鮎漁の解禁ごろに遡上してきた鮎、10月ごろに産卵のために下ってくる落ち鮎を獲りながら、積み重ねていく経験です。その経験の積み重ねこそが鵜飼の歴史でもあります。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、その機会が失われたことは、鵜飼の歴史の中でも一つの大きな出来事であったといえるかもしれません。
◇鵜飼にまつわる技術の保護と継承
鵜飼漁は、大変歴史が古いですが、その背景にあるさまざまな道具にも古い歴史があります。昨年、鵜舟の造船技術を継承する試みに挑戦しましたが、鵜飼にまつわる技術の保護と継承は大きな課題であり、今、取り組みを始めているところです。
◇3年ぶりの5月11日開幕へ
今の一番の望みは、5月11日から鵜飼が始まることです。通常通りに鵜飼が始まり、閉幕まで全うできるように、多くの皆さんに鵜飼をみていただき、その中で我々も精一杯頑張って漁を続けていきたいと思っています。

       

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