■シビックプライド出前講座を実施
~主体的に岐阜市の魅力を受け継いでもらえるように~
市の職員が市内の小中学校に赴き、市の現状や魅力について話をすることで、シビックプライド(地域への愛着や誇り)を持つことの大切さを伝える出前講座を実施しています。
◇出前講座の様子
「写真は本紙参照」
◇子どもたちの声
出前講座を受講して感じたことを聞きました。
・岐阜市の未来のことを聞き、少しでも自分の出来ることをしたい
・誇れるものが多くあり、改めてよいまちだと感じた
・人口増加につなげるために、岐阜市のよいところを伝えていきたい
・岐阜市の未来を考えていかないといけない
・岐阜市の良さや課題を知ることで、より岐阜市を好きなった
・岐阜市の魅力を他県の人に伝えて、大切にしていきたい
・市民の1人として、岐阜市をずっと大切にしていきたい
・少子高齢化が進み若者が減っている中で、私たちがシビックプライドを持って、自分たちに何ができるかを考えていきたい
◇子どもたちの想い
アンケート結果より
回答:824人(小学生426人・中学生398人)
実施校:
・岐阜小学校 ・則武小学校 ・芥見小学校 ・長森東小学校 ・白山小学校
・合渡小学校 ・厚見中学校 ・加納中学校 ・長森南中学校 ・岐阜西中学校
問合せ:広報広聴課
【電話】214-2387
■ヒト想い
岐阜市の魅力・よさを見つけ、伝えていく子どもたちに
※このコーナーでは、担当職員への インタビュー記事を掲載します。
◇若い人ほど市に誇りを持つ市民が少ない傾向
「岐阜市シティプロモーション戦略」では、将来の転出を抑えるため「シビックプライドの醸成」を「目指すゴール」の一つに位置づけています。
毎年実施している市民意識調査で、「岐阜市民であることに誇りを感じますか」や「このまちに住み続けたいと思いますか」という質問をしています。若い人ほど誇りを感じている市民が少ない傾向にあり、平成28年度の中学生を対象にした調査では、「誇りを感じる」と回答した割合が、15歳以上と比較して、低い傾向でした。一方、年齢を重ね、岐阜市に住んでいる年数が長くなるにつれ、岐阜市に誇りを感じる市民が多くなっていきます。
◇主体的な気持ちを育む
地域への誇りや愛着は、親から子へ受け継がれるとともに、地域や地域に住む人々と関わりを持つ中で育まれていくと考えています。
市内の小学校高学年および中学生の時期にシビックプライドを持つことの大切さを認識してもらい、地元のまちを好きになってもらうため、職員が学校へ赴き、出前講座を実施しています。講座では、地域への愛着や誇りだけでなく、地域のために何かをしたいという少し主体的な気持ちも持ってほしいと伝えています。
◇自分のまちを好きになる大切さ
どの学校の児童・生徒もみんな、自分のまち、地域を好きだという感覚を持っていることを感じました。ただ、自信をもってほかの人に伝える子は少ないかもしれません。年齢を重ねるうちに恥ずかしさなどが出てくるのかもしれませんが、アンケート結果では、中学生の方が肯定的な意見を持つ割合が下がってしまう傾向にありました。
子どもたちには、人口減少、少子高齢化の話から、シティプロモーションとシビックプライドが「住み続けられるまちづくり」にとって大切だということを講座が終わるころには理解してもらえたと思います。まずは、住んでいるまちを好きになることが大切なんだと。
◇シビックプライドを育てるためにできること
講座の最後に「シビックプライドを育てるために、自分たちができることは何だと思いますか」という質問をして、子どもたちにも考えてもらっています。「住んでいる場所や市内の他の地域を訪れたり、体験したりして、『好きだなあ』『よいところだなあ』と思うところを『自分で』見つけて、いつでも誰かに話せるようにしてください」と伝えています。
こうした取り組みを続けることで、他の人も巻き込み、岐阜市の魅力・よさが広がって伝わるものと考えます。子どもたちには、岐阜市をもっと好きになり、そして岐阜市のファンを増やしていってもらえたらと思います。