厚生労働省では、3月1日～8日を「女性の健康週間」に定め、女性の健康づくりを国民運動として展開しています。女性の約7割が月経前に何らかの症状や困難を感じており、4人に1人が仕事や家事に支障をきたしていることが最近明らかになっています。月経が始まる3～10日前から月経までの間にあらわれる体や心の不調を「月経前症候群(PMS)」といいます。多い症状には、気分が沈む、やる気がでない、イライラするなどがあります。眠くなる、体がだるい、疲れやすい、乳房が張り痛い、手足がむくむなど、症状は多岐にわたり、あらわれ方や程度には個人差があります。また、強い腹痛や頭痛などで、鎮痛剤などを内服しないと日常生活に支障をきたす「月経困難症」もあり、痛みは月経開始から数日間続き、月経のたびに同じような症状が繰り返しあらわれます。
女性の中には、月経に関する不調を感じていても、我慢してやり過ごしたり、市販薬で症状を抑えている人が多くいます。不調がある人は、ためらわずに婦人科などの医療機関で相談しましょう。また、多くの女性が月経に関する症状や困難を抱えていることを周りが理解し、休養を促すなどサポートすることが大切です。