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歴史博物館特別展

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岐阜県岐阜市

■用の美
さまざまな芸能を源流に、室町時代初期に観阿弥(かんあみ)・世阿弥(ぜあみ)親子によって大成された「能楽」。江戸時代には武家式楽(幕府の儀式で演じられる芸能)として重視され、上質な国産生糸や高度な染織・製織技術をふんだんに用いた、格調高く優美な能装束が生産されました。特別展では、江戸時代を中心に、室町時代後期から平成までの能関係資料を通して、能装束を取り巻くさまざまな技術と伝統、そしてそこに息づく能の精神をご紹介します。
期間:開催中~9月12日(日)
場所:歴史博物館1階特別展示室(大宮町2-18-1)
◇縫箔(ぬいはく)
刺しゅうと金銀の箔で模様を表したキモノ形の装束
萩に花熨斗(はなのし)文様紅地金箔(平成)

◇唐織(からおり)
女性役が一番上に身に着ける装束(表着(おもてぎ))
立涌(たてわく)牡丹文様萌葱地(もえぎじ)(慶長期[1596-1615])
夕顔扇牡丹秋草文様紅地胴箔(江戸時代)

◇水衣(みずごろも)
男女問わず、位の高くない人物が幅広く用いる広袖(ひろそで)の表着(おもてぎ)
藤立涌(ふじたてわく)文様萌葱(もえぎ)暈(ぼか)し地(江戸時代)

◇袷狩衣(あわせかりぎぬ)
神などの威厳のある男性役に用いる広袖(ひろそで)の表着(おもてぎ)
鳳凰(ほうおう)に桐文様萌葱地(もえぎじ)(江戸時代)

◇法被(はっぴ)
男性役に用いる広袖(ひろそで)の表着(おもてぎ)
渦文様鉄紺地(江戸時代)

◇長絹(ちょうけん)
主に舞を舞う女性役が用いる
鳳凰(ほうおう)に桐文様紅地(江戸時代)

◇能面(のうめん)
節木増(ふしきぞう)河内家重作(江戸時代初期)
小尉(こじょう)作不詳(江戸時代初期)
大飛出(おおとびで)三光坊作(室町時代後期)

◇観覧した皆さんに感想を聞きました
・男性役の能面が悲しそうに見えたりして、表情も感じられました!
・能装束も能面も本物を見ることができ、大変勉強になりました!
・能装束がとてもきれいでした!
・歴史の重みや伝統を感じられて、とてもよかったです!
・古い時代からの日本人の美意識を感じることができました!

◆展示解説~能装束のいろは~
監修者である山口朋子さん(浅井能楽資料館・佐藤芳彦記念山口能装束研究所)による展示解説を行います。
日時:9月4日(土)午前10時~11時 ※事前申込不要。1グループ15分程度で、定員(1グループ5人程度、時間内随時開催)に達した場合は受け付けを終了。
※開催方法などが変更になる場合があります。

観覧料:高校生以上600円、小中学生300円
※各種障がい者手帳、難病に関する医療受給者証をお持ちの人とその介護者1人は証明書などを提示すると無料。市内の中学生以下の人は無料。家庭の日(8月15日(日))に入館する中学生以下の人は無料。
開館時間:午前9時~午後5時(入館は30分前まで)
休館日:毎週月曜日 ◎関連イベントや開館状況などは、ホームページをご覧ください。‌

問合せ:歴史博物館
【電話】265-0010

       

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