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期間:7月17日(土)~9月12日(日)
■近世能装束の世界 用の美-武家貴族の美意識
能楽で用いられる舞台衣装を能装束と呼びます。江戸時代、能楽は幕府の儀式で用いられる芸能となり、当時最高の素材と技術を惜しみなく使って能装束は作られました。写真は、女性役が表着(おもてぎ)(一番上に身に着ける装束)とする唐織(からおり)です。唐織は金や銀の平箔(和紙に薄く伸ばした金銀箔を貼り、細く糸状に切ったもの)を織り入れて地文様を表したうえに、さまざまな色糸で文様を織りあげます。立体的な文様は刺しゅうのように見えますが、織物の技法です。また本作品は、菊の文様が叢くさむらのように空間を埋め尽くしていますが、色彩のバランスが美しく、圧迫感がありません。菊などの秋草は、能装束で好まれる文様です。用いられている技法や文様などにも注目して、格調高く優美な能装束の世界をお楽しみください。
観覧料:高校生以上600円、小中学生300円 ※各種障がい者手帳、難病に関する医療受給者証をお持ちの人とその介護者1人は証明書などを提示すると無料。市内の中学生以下の人は無料。家庭の日(7月18日(日)、8月15日(日))に入館する中学生以下の人は無料。
開館時間:午前9時~午後5時(入館は30分前まで)
休館日:毎週月曜日(8月9日は開館)、8月10日(火)
場所・問合せ:歴史博物館(大宮町2-18-1・【電話】265-0010)
◎関連イベントなどはホームページをご覧ください。