近年、全国各地で地震や風水害、土砂災害といった大規模災害が頻発しており、岐阜市においても、南海トラフ巨大地震の発生が危惧されています。市庁舎は、災害対応や復旧・復興活動の司令塔となるよう、高度な防災機能を備えています。

■災害に対する危機管理体制を強化
市庁舎6階を「防災フロア」と位置づけ、災害対策の中枢を担う災害対策本部室を常設しています。また、災害対策本部室内に大型マルチモニターを設置し、災害時に災害情報の収集データや気象などの情報を映すことで、情報を迅速に把握できるようになっています。

■地震対策
「南海トラフ巨大地震」や「養老・桑名・四日市断層帯による直下型地震」に対して、建物の揺れを抑制する効果の高い基礎免振構造の採用により、通常の建物の1.5倍相当の耐震性能を備えています。

■浸水対策
市庁舎の敷地は、1階の床レベルを周囲のレベルより1m以上嵩上げし、浸水対策をしています。また、万一それを乗り越える浸水があった場合に備え、免震層に排水側溝と排水装置を設置し、庁舎内への浸水を防ぎます。

■マンホールトイレ
災害が起こった際の一時帰宅困難者や災害対応の従事者が利用できるよう、敷地の南東部にマンホールトイレを25基整備しています。
マンホールトイレとは…
下水道管路にあるマンホールの上に簡易な便座、テントを設け、災害時において迅速にトイレ機能を確保するものです。し尿を直接下水道に流すため衛生的です。

■備蓄倉庫
立体駐車場の1階、2階に災害資機材や非常食などを保管する備蓄倉庫を設けています。1階には災害時の飲料水や非常食、2階にはテントやマンホールトイレなどの資機材を備蓄しています。

■緊急救助活動スペース
屋上階に緊急救助用スペース(ホバリングスペース)を設け、災害時の救助活動や救援物資の受け入れに活用します。

■みんなの広場カオカオ
市庁舎北側のみんなの広場カオカオ内に、災害用ガスバルクタンクや非常用電源設備を整備し、災害時のエネルギ-を確保しています。

問合せ：都市防災政策課
【電話】267-4763