期間:10月27日(水)~来年1月10日(月・祝)
■加藤栄三・東一モノトーンの世界
1993(平成5)年金閣寺大書院の障壁画58面を完成させた東一は、それ以降、墨を主体とした作品を日展で発表していきます。水墨画は単に墨線だけで描いた白描画とは違い、墨の濃淡、滲み、かすれなどを表現の要素とした描法です。無彩の中に色彩を感じるという意味から「墨に五彩あり」と言われ、多くの日本画家が挑戦してきた絵画表現です。ものの本質を主観的に描いた栄三・東一の水墨画作品を紹介します。
■日本画家 川瀬(かわせ)麿士(まろし)展-山川草木-
日本美術院で活躍した日本画家、川瀬麿士の回顧展を開催します。川瀬麿士は、1941(昭和16)年、愛知県海部郡蟹江町に生まれました。中学卒業後、日本陶器(現:ノリタケカンパニーリミテッド)に入社し、画工養成のために社内に設立された技芸科で基礎技法や絵画論を学び、週末には日本画の勉強のため、東京藝術大学へ通っていました。院展への出品を考え、東京藝術大学日本画研究室の紹介で、院展同人の今野忠一に師事します。1968(昭和43)年再興第53回院展で初入選し、以後、入賞を重ね、2000(平成12)年には日本美術院同人に推挙されます。本展では院展出品作を中心に20点ほどの作品を紹介し、その画業を追想します。
《共通》
観覧料:高校生以上310円(250円)、小中学生150円(90円)※( )は20人以上の団体料金。各種障がい者手帳、難病に関する医療受給者証をお持ちの人とその介護者1人・市内在住の70歳以上の人は証明書などを提示すると無料。市内の中学生以下は無料。家庭の日(11月21日、12月19日の各(日))に入館する中学生以下とその家族は無料。
開館時間:午前9時~午後5時(入館は30分前まで)
休館日:毎週月曜日(11月1日・22日、来年1月10日は開館)、11月4日(木)・24日(水)、12月28日(火)~来年1月3日(月)
場所・問合せ:加藤栄三・東一記念美術館(大宮町1-46岐阜公園内・【電話】264-6410)