来年4月に県内初となる公立の不登校特例校「市立草潤中学校」が開校します。不登校特例校とは、学校教育法施行規則に基づき、不登校児童生徒を対象とする特別の教育課程を編成して教育を実施する学校で、文部科学大臣が指定します。少人数指導や特色ある教育、個に応じた学習・体験が可能となり、全国で16校(令和2年9月1日現在)が指定を受けています。
「市立草潤中学校」は徹明小学校跡地(金宝町4-1)を活用し、40人程度の生徒が市内全域から通学する予定です。
■校名の由来
中国の儒学者である荀子(じゅんし)の言葉
「内に素晴らしいものがあれば、必ず外にあらわれる」を意味しています。
■コンセプト
ありのままの君を受け入れる新たな形
■基本方針
これまでの学校のシステムに合わせることに疑問を感じ、不登校を経験した生徒のありのままを受け入れ、個に応じたケアや学習環境の中で、心身の安定を取り戻しつつ、新たな自分の可能性を見出すことを目指します。
■草潤中学校Q and A
Q1:どんな生徒が転入学できるの?
A:これまでの学校という枠の中で自分の才能を生かせなくて学校に行けなかった生徒、不登校を経験したことのある生徒が転入学できます。
Q2:毎日必ず登校しなければいけないの?
A:必ず登校する必要はありません。家庭での学習を基本として学習を進めるコース、家庭で学習して週に数日登校するコース、毎日登校するコースなど、自分にあった登校スタイルを相談しましょう。
Q3:学年ごとに一斉授業を行うの?
A:学年ごとに基本的な時間割を設定しますが、個別にカリキュラムを編成するなど、個の可能性を伸ばすために、ICTを活用した個別学習など多様な学びを提供します。
■授業時間数・授業形態
○年間授業時数を一般校の1,015時間に対し、草潤中学校では770時間編成とするなど、生徒の実態に配慮した特別の教育課程を編成します。
○生徒と相談し、1日の時間割を決めていきます。
○地元企業や地域とも連携し、生徒の学びを支援していきます。
■過ごしやすい校内空間
校内のさまざまな場所に談話・相談スペースを配置したり、仕切りを設けた個室空間を設置し、個別学習ができる環境を整えるなど、生徒が学びやすいよう、生徒とともに校内空間を作っていきます。
■学校説明会を開催します
日時:10月31日(土)・12月12日(土)の午前10時~11時30分
場所:徹明小学校跡地(金宝町4-1)
対象者:現在不登校または不登校を経験した児童生徒(小学6年生~中学2年生)およびその保護者(保護者のみも可)、不登校支援に関心のある人
申込:各開催日の1週間前までに在籍する学校または直接教育政策課不登校特例校設置準備室へ。
◎学校の概要や説明会について詳しくは市ホームページをご覧ください。
問合せ:教育政策課不登校特例校設置準備室(南庁舎3階・【電話】214-2240)