平成31年度は、「住む人・来る人・働く人を増やす成長都市」の実現に向けて岐阜の躍動につながる事業に重点的に取り組んでいきます。以下、当初予算に計上した主な事業について、ぎふし未来地図で定める7つの都市づくりの方向性に沿って紹介します。
■教育や子育てが充実し、人々が育まれるまち
○幼児教育の推進
学びに向かう力や人間性の基礎は、幼児期の教育で育まれることから、幼児期における学びの充実が重要となります。子どもたちの“学びに向かう力の芽生えや育ち”を支援していきます。
☞幼児教育課を新設
幼保小の円滑な接続
☞幼児教育推進プランの策定
検討委員会を立ち上げ、幼児教育の総合的な方針を策定
☞幼児教育セミナーの開催
幼児期の子どもをもつ保護者を対象に、家庭教育に関するセミナーを年間10回程度実施
○子どもの登下校時の安全を確保
将来を担う子どもたちが安心して通学できるよう、子どもたちの登下校時の安全・安心の確保に取り組みます。
☞GPS位置情報を活用した子どもの見守りサービス加入を支援
☞市立小学校の通学路において防護柵やカラー舗装などによる安全 対策の実施
○男性の育児参画を推進
☞出産や育児に関する男性向け講座「パパ大学」や、父子旅行などを開催
○児童虐待にかかる相談体制を強化
☞子ども・若者総合支援センター“エールぎふ”に子ども家庭総合支援拠点を設置
○子育て世帯をサポート
☞病児・病後児保育施設への「送迎サービス」を開始
病児・病後児保育施設の看護師が、保護者に代わり保育所などへ病気の子どもを迎えに行き、施設で一時的に保育
☞放課後児童クラブの充実〈定員〉H303,007人→ H313,457人(450人増)
小学6年生までの受け入れ:45か所、午後7時までの利用時間延長:35か所
○英語教育のさらなる充実
☞中学3年生を対象に英語の「聞く・話す・読む・書く」の4技能が測定できる評価テストを実施
☞小学5・6年生への外国語指導助手(ALT)の派遣時間数(年間)18時間→35時間
☞市立幼稚園に新たにALTを派遣
○岐阜薬科大学のキャンパス整備に向けて
☞本部キャンパスの近接地に整備する基本構想・基本計画の策定
■福祉や医療が充実し、生涯を健康に暮らせるまち
○クアオルト健康ウオーキングの推進
野山の自然の冷気や風、傾斜地形などを活用して安全で効果的に歩く「クアオルト健康ウオーキング」に取り組みます。
☞金華山や百々ケ峰を活用したウオーキングコースの整備
☞クアオルト健康ウオーキング実践指導者の養成
○市民病院の重症患者受け入れ体制を強化
☞急性期医療の充実を図るため、重症患者管理病床の整備を推進
○地域包括ケアシステムの推進
高齢者が、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、医療・介護・予防・生活支援・住まいを一体的に提供する「地域包括ケアシステム」を関係機関との連携のもと深化させ推進します。
☞地域包括支援センターの運営
高齢者が安心して暮らすため、地域包括支援センターを19か所設置し、認知症の人や介護を必要とする人を適切な支援につなげるなど身近な総合相談を実施
☞機能強化型地域包括支援センターの運営
機能強化型地域包括支援センターを3か所設置し、各地域包括支援センターが対応する困難事例への適切な後方支援や関係機関との調整を実施
■伝統や革新を活かした産業があり、働く場があるまち
○大河ドラマ「麒麟がくる」を活用した観光振興
2020年NHK大河ドラマに、明智光秀公を主人公とした「麒麟がくる」の放送が決定しました。主人公・明智光秀公は、斎藤道三公や織田信長公との関わりが深く、放送を契機として、岐阜市の魅力を全国に発信し、さらなる観光誘客を目指します。
☞大河ドラマ館の開設
・来年1月に歴史博物館2階にオープン
・ドラマの衣装や小道具などを展示
・金華山と岐阜公園一帯の周遊を促進
・博物館所蔵品も展示
○リモートオフィス設置による働き方の提案
JR岐阜駅に近接する「岐阜イーストライジング24」にリモートオフィスを設置し、多様化した働き方に対応するオフィス形態を整えます。また、コワーキングスペースを併設し、市内外の企業間交流を促進し、新たな事業やサービスの創出につなげます。
○オフシーズンの鵜飼観覧船の有効活用
☞金華山一帯の桜を川面から楽しめる花見船を来年3月、新たに運航
☞オフシーズンなどに観覧船の活用を促進
○史跡岐阜城跡の調査を継続
☞金華山山上部・山林部の発掘調査箇所を拡大し、調査過程を観光資源としてPR
○レンタサイクルの充実
☞観光客のニーズに合わせて、レンタサイクル車両20台を新たに導入