~自然に恵まれたまち 安心でおいしい水編~
岐阜市には、誇るべき“ええとこ・ええこと”がたくさんあります。皆さんに岐阜市に住んで良かったと再認識していただけるような市の魅力をシリーズでお届けしています。今回は、「自然に恵まれたまち 安心でおいしい水編」です。おいしく、安全な水を保つ岐阜市の取り組みについてご紹介します。
■清流・長良川の恵み『おいしい』水
○長良川の豊富で良質な伏流水を水源に利用!
・良質
「長良川の伏流水」と「地下水」が水源となっています。元々の水質が良いため、水道法に定められた最低限の塩素消毒のみの限りなく自然に近い状態で各家庭に給水しています。
・豊富
岐阜市は地下水が豊富なため、市内の水道はその水源をすべて長良川の伏流水を含む地下水に求めています。
・安全
すべての水源地について監視を行っているほか、継続的に水質検査を実施。今年度に行った水質の全項目検査でも、法令で定められた51項目すべてにおいて異常はありませんでした。
○健康に関する31項目
大腸菌やヒ素、水銀など人体への影響を考えて定められた項目
○性状に関する20項目
色やにごり、鉄など生活に使う水として考えた性状に関する項目
☞伏流水とは…
河川の流水には、
・地上を流れる表流水…完全に地上を流れる水
・地下を流れる伏流水…河川の流水が川底の下へ浸透し、極めて浅い地下を川に沿って流れる水。地中で自然のろ過が行われるため、表流水に比べて、にごりが少なく水質が良好となる。
●おいしい水の要件すべてをクリア
市の水道水は、国が定めるおいしい水の水質要件すべてをクリアしています。
旧厚生省が定めた「おいしい水の水質要件」と鏡岩水源地の水道水の水質検査結果(平成30年4月)
●「名水百選」選抜総選挙で第5位! 「清流 長良川の雫」
「名水百選」選抜総選挙
市の水道水の主な水源である長良川は環境省の名水百選に選ばれています。平成27年度には、「名水百選30周年記念「名水百選」選抜総選挙」が行われました。
「清流 長良川の雫」は「おいしさがすばらしい「名水」部門」で、第5位を獲得しました。
《おいしさがすばらしい「名水」部門》
地方公共団体などが販売している「名水百選」の水を活用した飲料水を対象に、飲んでみたいまたは飲んでみておいしいと思った製品を認定。
ペットボトル水「清流 長良川の雫」
水道原水を使用し、おいしさがそのままの状態で味わえるよう、加熱処理や薬品処理を行わず、セラミックフィルターでろ過してペットボトルに詰めています。
価格:120円
容量:500ml
販売場所:柳ケ瀬あい愛ステーション、長良川うかいミュージアム、市役所地下売店
■水の資料館
岐阜市の水道の歴史などを紹介する資料館。給水を開始した昭和5年から昭和40年代までエンジン室として使用していた建物で、平成13年には国の登録有形文化財に指定されています。
入館無料、自由に見学できます。
場所:鏡岩408-2
開館時間:午前9時30分~午後4時
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
詳しくは、上下水道事業部施設課水源管理室(【電話】259-7525)へ。
■災害への備え『安心の』水
○金華山の中に、大規模な地下空洞式配水池がある!
「鏡岩配水池」は、平成13年度に完成。
岐阜市のシンボルである金華山の景観や自然に配慮し、山の岩盤をくり抜く方法で建設されています。岩盤に囲まれるため、地震にも強いものになっています。鏡岩配水池は、地下空洞式の配水池としては、全国でもまれな大きさを誇ります。
《鏡岩配水池概要》
大きさ・形状:直径30m・高さ30mの円筒状
最大貯水量:20,000立方メートル(25mプール約50杯分)
■☞配水池とは…
配水前の水を一時的に貯めておく施設。普段は、季節や時間帯で差がある水の需要変動を調整し、安定した配水を行う。また、渇水や水道施設の事故、地震や火災などの災害時には、安全な水を確保することを目的としている。
●管路の耐震化
市内には、2,378kmの水道管が布設されており、その多くが高度経済成長期に布設されたもので、布設後40年を経過した管は約17.5%となっています(平成29年度末時点)。老朽化した水道管は、漏水が発生する可能性があるため、水道管の入れ替えを進めています。
入れ替え工事では、地震などの揺れに強い耐震管を採用し、災害に強い水道を目指しています。
また、そのほかの水道施設(水源地、配水池など)も、防災上重要な施設を優先的に耐震化を進めています。
●災害時における給水体制
災害により飲料水が確保できない場合、避難所に応急給水拠点の設置や、給水車による給水を行います。災害によっては、応急給水を開始するまでに3日間程度かかることも予想されますので、ご家庭でも日ごろから飲料水の備蓄に努めましょう。
《給水車の配備》
災害により断水となった場合に備え、給水車3台(3.8t、2t、1.7t)を配備。災害が起きた際には、避難所などに給水する体制を整えています。
◎「平成30年7月豪雨」の際、被災地において給水活動を実施。
・美濃加茂市 平成30年6月29日~7月1日
・下呂市 平成30年7月8日~10日
問合せ: 広報広聴課
【電話】214 – 2387