現在、建築中の新庁舎は、本市の特性ある気候や風土を活かし、これを再生可能エネルギーとして積極的に活用し、環境と省エネルギーに配慮した庁舎としています。
その結果、新庁舎の環境性能は高く評価され、全国共通の指標である「建築環境総合性能評価システム(CASBEE〈キャスビー〉)」で、最高ランクであるSランクを取得するとともに、省CO2の実現性に優れたプロジェクトとして、国の「サステナブル建築物等先導事業」にも採択されました。
連載第8回となる今号は、新庁舎の環境に配慮したさまざまな設備や機能を紹介します。
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■自然エネルギーの有効活用
水:良質で豊富な地下水の活用
・年間を通じて安定した温度の地下水を空調システムに活用するとともに、トイレの洗浄水や屋外の散水などにも用います。
光:岐阜の豊かな太陽光の活用
・太陽光パネルを屋上に設置し、電力使用量を低減します。
・太陽熱パネルを低層階4階に設置し、作り出された温水を空調システムや厨房の給湯に活用します。
・窓に設けた庇(リフレクトフィン)に反射した太陽光を室内に取り込み、照明の消費電力を抑制します。
風:心地よい風を取り入れ、空調負荷を低減
・室内に自然通気を取り入れるペリカウンターを設け、快適な室内環境にするとともに、外気温が下がる夜間の空気を取り入れ(ナイトパージ)、翌朝の空調負荷を低減します。
地:一年を通じて温度変化の少ない地中熱の活用
・免震層の空気は、地中熱の影響により年間を通じて温度が安定しているため、これを外気として取り入れ、夏季や冬季の空調負荷を低減します。
■省エネルギーへの主な取り組み
○ハイブリッド熱源による空調の高効率化
・電気・ガス・地中熱のエネルギーを効率的に組み合わせることで、CO2排出量や使用電力を抑制します。
○屋上緑化などによる空調負荷の低減
・低層部の屋上を緑化することで、断熱効果を高めます。
・外装の窓には、断熱性能の高いガラス(トリプルLow-E複層ガラス)を採用し、建物にかかる熱負荷を抑制します。
○長寿命で省エネルギーな照明
・消費電力が少なく長寿命なLED照明器具を採用します。
・昼光センサーや人感センサーにより、必要な時に必要な分だけを点灯させることで電気使用量を削減します。
○節水型衛生器具の採用
・トイレには節水型衛生器具を採用し、水の使用量を大幅に削減します。
・小便器の洗浄や手洗いの自動水洗は、電気を一切使用しない自己発電タイプを採用します。
○維持管理が容易となる設備
・「エネルギー管理システム(BEMS〈ベムス〉)」によって、エネルギーの使用量を見える化し、維持管理を容易 とします。
・BEMS(ベムス)で把握したエネルギー使用量などを分析し、空調運転の最適化など、さらなる省エネ化を図ります。
■あなたの名前や社名を新庁舎に残しませんか?
新庁舎建設事業に係る寄附を募集しています。
~未来につなぐあなたの想い~
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○返礼など
・オリジナルの感謝状、お礼状の贈呈
・新庁舎に芳名板を設置し末永顕彰
・庁舎建設史への掲載
・市外在住の方には、市ゆかりの特産品
○パンフレット配布場所
・本庁舎、南庁舎、ぎふメディアコスモス、各事務所(7か所)、各コミュニティセンター(8か所)ほか主要な公共施設
※市ホームページからもダウンロード可
◎次回(広報ぎふ2月1日号)は、新庁舎の運用見直しについて紹介する予定です。
問合せ:新庁舎開庁準備課(【電話】214-2673・【FAX】262-0512)