岐阜市民病院 犬塚貴 認知症疾患医療センター長
●誰に相談したらよいですか?
まず、かかりつけ医にご相談下さい。かかりつけ医は必要に応じて認知症の専門医に紹介してくれます。
●受診にあたって医師に何を話したらよいですか?
いつ頃から、どんな症状が出てきたのか、どんなエピソードがあったのか、順にメモしておきましょう。「この2~3か月、急に悪くなってきた」と言われる家族が多いですが、実は1~数年前から始まっていることがほとんどです。もの忘れ、性格・行動・言語の変化、車の小さな事故、会話の理解、相手や状況に応じた言動、集中力、貴重品や薬の管理、買い物・料理・洗濯などの家事に支障はないか、また、セルフケア(食事・トイレ・入浴など)に問題がないか確認しておくことが大事です。
●本人が拒否する場合にはどうしたらよいですか?
家族が「私が心配で仕方ないので、私のために受診して下さい」と懇願してみる。「高齢者の健康診断に行きましょう」と勧めてみる。高血圧などの持病で通院している場合には、あらかじめ主治医に認知症の診断を頼んでおく。認知症の人は自分でも「何かおかしい」と不安に感じている場合が多いので気長に進めると良いでしょう。
問合せ:市民病院認知症疾患医療センター【電話】251-5871