市の伝統工芸品の一つである岐阜うちわ。市内では、美濃地方の手すき和紙や良質の竹を用いて江戸時代からうちわ作りが行われてきました。岐阜うちわには、表面に漆を塗った「塗りうちわ」、柿渋を用いた「渋うちわ」、がんぴ紙に専用のニスを使って仕上げる「水うちわ」があります。中でも水のように透けて見える「水うちわ」は、光を浴びると繊細な絵柄が澄んで浮かび上がり、暑い夏に涼をもたらしてくれます。岐阜うちわを製作する住井冨次郎商店四代目の住井一成さんは、「店舗で作業の様子を見ていただき、岐阜うちわの良さを手に取って感じてもらいたい。多くの人に使ってもらえれば」と語ります。
問合せ:産業雇用課【電話】214-2359