CKD(慢性腎臓病)とは、腎臓の働きが徐々に低下していくさまざまな腎臓病の総称です。CKDは初期段階では自覚症状がありませんが、進行し腎不全になると体内の老廃物を除去できなくなり、最終的には人工透析や腎移植を受けなければ生きられなくなります。日本の透析患者は年々増加しており、成人の約8人に1人がCKDと推計されています。また、CKDになると脳卒中や心筋梗塞などの心血管疾患を発症する危険性も高くなります。
腎臓は、一定のレベルまで悪くなると元の状態に戻ることはないため、腎障害に早く気づき治療を始めることが大切です。血液検査(クレアチニン値)、尿検査(尿たんぱく)により早期に発見できますので、定期的に健康診断を受けましょう。
CKDは、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病と密接に関係しており、日々の生活習慣を改善することや適切な治療を受けることにより、予防することや進行を遅らせることができます。塩分・脂質の摂り過ぎに気をつけるとともに、適度な運動を行う、禁煙するなどの生活習慣改善に取り組みましょう。
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