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きらり★ぎふっこ2

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岐阜県岐阜市

■松島 朔矢(さくや)くん 梅林中学校2年生
◇昨年9位からの雪辱を果たし優勝
来年はビームとエアの2冠を目指す
松島朔矢くんは、昨年10月に開催された「第3回全日本中学生ライフル射撃競技選手権大会」に出場し、ビームライフル少年男子60発で優勝を飾りました。「まさか優勝できるとは思っていなかった。本当にうれしかった」と笑顔を見せます。
ビームライフルを始めたのはわずか2年前。小学6年生の時に、父親と一緒にライフル教室を体験したことがきっかけでした。「教室に通い始めたころは、遊びの延長だった。的の中央に当たることが楽しくて練習に通うようになった」と当時を振り返ります。
練習を重ね、実力を付けていきましたが、試合になると結果を残せずにいました。一年前の同じ大会では、練習通りの射撃ができず9位という不本意な結果に終わります。「試合になると場所や環境が変わることで緊張して負けてしまった。鼓動も速くなって、射撃も雑になっていた」と気持ちの弱さがあったと語ります。それから弱点を克服するための練習に取り組むようになり、コーチから気持ちをコントロールする指導を受けメンタル面を強化。失敗したときも、なぜ外したのかを分析し、次回に引きずらないよう、射撃へ臨む考え方も変えていきました。その結果、試合中の集中力が増し、上位の成績を残せるようになっていきました。そして迎えた今大会も、自分の射撃を貫き、念願の優勝を果たしました。「集中が途切れることはなかった。優勝したことで、より自信が付いた」と話します。その後、出場した大会でも年上の高校生を相手に6位入賞を果たし、確実に実力を発揮できるようになりました。
今後はエアライフルの練習も始めていく朔矢くん。「両立して練習を続けていく。来年の大会ではビームライフルとエアライフルで2冠を獲りたい」と次の目標に向け言葉に力が入ります。

■進藤 健(たける)くん 長森中学校3年生
◇将来の夢はオリンピックで金メダル
やっとつかんだ全国大会での優勝
昨年1月に開催された「第3回全日本中学生ライフル射撃競技選手権大会」に出場し、エアライフル10m少年男子立射60発で優勝を果たした進藤健くん。「優勝した時は信じられなくて、驚きで何も考えられなかった」とその歓喜の瞬間を思い出します。
ライフルに出会ったのは小学4年生の時。ライフル教室に通っていた友達に誘われたことがきっかけでした。「ビームライフルは簡単だと思っていたけど、いい点を取ることができず、悔しくて練習に通うようになった。しばらくはなかなか成績が伸びず、練習をやりたくないと思うこともあった」と振り返ります。
中学2年生の1月にはエアライフルを開始。ビームライフルと両立し、練習を続けてきました。「エアライフルはビームライフルと違い、弾を込める動きがあるため、射撃のたびに姿勢を直さないといけない。さらに、撃った時に反動があるので、狙いがずれないよう姿勢を維持することがより重要になる」とエアライフルの難しさを語ります。しかし、ビームライフルよりエアライフルが得意という健くん。メンタル面の強化や射撃の反省点を記録するノートを作るなどさまざまな努力を重ね、今大会に臨みました。そして、努力が実を結び、競技生活で初めての全国大会での優勝を勝ち取りました。
4月からは高校生になり、さらにレベルの高い相手と戦っていくことになります。「メンタルを安定させて、常に同じ気持ちで射撃をできるようにならないといけない」と今後の課題を語ります。まずはインターハイへの出場を目標に掲げ、練習を続けています。「常に上位にいる選手になって、国際大会で世界の選手と戦いたい。オリンピックで金メダルを目指したい」と将来の夢に向かい努力をこれからも続けていきます。

       

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