障がいの種類や原因はさまざまで、先天的なものから事故や生活習慣病などの病気によるものもあり、誰にでも生じる可能性があります。外見からは分かりにくい障がいもあります。障がいのある人の中には、偏見や無関心などから、差別感や疎外感を感じている人もいます。
市では、障がいのある人もない人もともに暮らすまちを目指し、障がいのある人に対する理解の啓発や配慮の促進に取り組んでいます。「障がい者週間」を機に、障がいのある人への理解を深め、同じ市民の一人として身近にできる配慮や工夫をともに考えてみましょう。それが、誰もが暮らしやすい心豊かな社会の形成につながります。
問合せ:
身体・知的障がいなどについて:障がい福祉課(〒500-8701今沢町18・【電話】214-2138・【FAX】265-7613・【E-mail】fj-shougai@city.gifu.gifu.jp)
精神障がい・難病について:保健所地域保健課【電話】252-7191・【FAX】252-0639
■障がいのある人への配慮の事例を紹介
8月~9月に募集した事例の一部を紹介します。
※掲載事例は事実に基づいていますが、プライバシー保護などの関係から一部内容を整理して掲載。
■配慮の事例
○聞こえのサポートにより地域の防災訓練に参加
聴覚障がいのある人(難聴者)は、地域の防災訓練への参加を、訓練内容が聞こえづらくわからないと思い、ためらっていた。
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自治会役員が、その難聴者と話し合い、「手話」ではなく、会話を要約し伝える「要約筆記」が必要であると知った。
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防災訓練に手話通訳に加えて要約筆記通訳がつくことで、その難聴者の参加が可能になった。 さらに、その他の参加者に、難聴者や要約筆記について広く理解を求めた。
☞事例のポイント
(1)障がいのある人と話し合うことにより、障がいの特性や必要な配慮について理解し、課題(難聴者の防災 訓練への参加)を解決することができた。(2)難聴者や要約筆記について広く住民に理解を求め、認識を高めた。
⇒この後、その地域の公民館に文字ガイダンス付AEDを設置することとなった。
◆聴覚障がいのある人の特性など理解のポイント
・聴覚障がいのある人には、全く聞こえない人と聞こえにくい人がいます。
聞こえにくい人には、高音が聞こえにくい人や低音が聞こえにくい人などがいます。
・全く聞こえなく・聞こえにくくなった時期も人によって異なることから、それぞれの状況により、「手話」や「要約筆記」による通訳、紙やホワイトボード、パソコンなどに文字で表して会話する「筆談」など、情報提供やコミュニケーションの方法を工夫しましょう。
※詳しくは「障がいの理解啓発パンフレット」をご覧ください。パンフレットは同課または市ホームページで入手可。
■工夫の事例
○誰にでも履きやすいトイレのスリッパ
視覚障がいのある人にとっては、トイレのスリッパの向きが違ったり、左右が離れているとわかりづらく履きづらい。
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一足ずつ既定の木枠にそろえて置くようにすることにより、視覚障がいのある人だけでなく、誰にでも履きやすく便利になった。
★障がいのある人への配慮の事 例を随時募集中!
応募方法:応募用紙を郵送、ファクス、Eメールまたは開庁日時に直接障がい福祉課へ。
※応募用紙は同課または市ホームページで入手可。応募内容は精査の上、好事例集などに掲載する予定です。
■障がいのある人への理解を深めるイベント
★第25回岐阜市オンリーワンわたしたちの芸術祭
○展示会場
市内の障がい者施設の利用者および在宅障がい者による書・絵画・手工芸などの展示、チャリティーバザー、コンサート、茶席など
期間:12月4日(火)~9日(日)の午前9時~午後9時(9日は午後4時まで)
場所:ハートフルスクエアーG2階(橋本町1-10-23)
○舞台会場
市内の障がい者施設の利用者および在宅障がい者による劇・踊り・歌・楽器演奏などの発表
参加団体:あしたの会家庭学校、福百合園、ひだまり、ワークサポートみやこ、(障がい者の)演劇を楽しむ会、ぎふの森学園
日時:12月7日(金)午後0時30分~
場所:じゅうろくプラザ(橋本町1-10-11)
問合せ:実行委員会事務局(障がい福祉課内・【電話】214-2135・【FAX】265-7613)
★障がい者理解啓発イベント2018
日時:12月16日(日)午前10時~午後3時
場所:ぎふメディアコスモス(司町40-5)
内容:
(1)ミニ手話・要約筆記・点字教室(正午まで)
(2)障がい者便利グッズ展(正午まで)
(3)障がい者スポーツ(ボッチャ)体験(午後1時~)
(4)障がい者手づくりマーケット
(5)障がいのパネル展
(6)障がい者マークシールラリー
参加費:無料
※事前申込不要
問合せ:障がい福祉課(【電話】214-2138・【FAX】265-7613)
■インクルーシブアドバイザーを派遣
障がいのある人とともに活動に取り組む際に必要となる配慮について、助言などを行うアドバイザーを要請に応じて派遣します。
※対応する障がいは、身体・知的・精神・発達障がい、難病など
対象:市内の自治会などの地域活動団体、学校、企業など
費用:無料 ※1回あたり2時間以内(複数回の派遣は可)
申込:派遣申請書を郵送、ファクス、Eメールで障がい福祉課へ。
※派遣申請書は同課または市ホームページなどで入手可。
■障がいのある人たちの製品を販売
★岐阜市福祉の店「友&;amp;amp;amp;amp;愛」
市内外の障がいのある人が働く施設でつくられた製品を販売。店内には喫茶コーナーもあり、障がいのある人も交代で勤務しています。
場所:日ノ出町2-5-2ハヤシビル1階
営業時間:午前10時~午後7時
休業日:水曜日、年末年始
問合せ:岐阜市社会福祉事業団ワークサポートみやこ(【電話】252-4737・【FAX】252-0498)
★岐阜市福祉ショップ「WA!」
市内の障がいのある人が働く施設でつくられた製品、ひとり親家庭のお母さんの手づくり品などを販売。
場所:マーサ213階(正木中1-2-1)
営業時間:午前10時~午後9時〈年中無休〉
問合せ:岐阜市社会福祉協議会(【電話】255-5511・【FAX】255-5512)