岐阜市民病院 長田真二 肝・胆・膵センター長
♥膵臓がんとは?
一般には膵液の流れる管(膵管)に発生する悪性腫瘍です。肺がん、大腸がん、胃がんについで死因の第4位とされ、特に近年増加傾向にあり、著名人では翁長前沖縄県知事や星野仙一さんなど、毎年3万人以上の人が亡くなっています。
60歳代より増加し加齢と共に上昇、性別では男性にやや多く女性の1.6倍とされています。膵臓がんが怖いのは死亡率が高い点にあります。
♥どんな症状がありますか?
初期症状が非常に少ないとされ、腹部の違和感や食欲の低下といった、いずれも特徴的でないものが多く、また症状の自覚と軽快を繰り返すため、受診につながりにくいことが早期発見を困難にしています。
ある程度の大きさになって確定的な症状がみられ、ようやく診断に至ることが多く、黄疸などといった症状で発見されることもあります。
市民病院では早期発見を目的に肝胆膵がんドックを11月1日より始めました。心配な人は、ぜひご利用ください。
♥どのような治療がありますか?
抗がん剤や放射線治療、手術です。最近では、手術を前提に抗がん剤投与や放射線治療を行い、その上で切除する方策も積極的に行われています。
特に手術に際しては、一定数の経験を有し、専門医のいる病院を選択されることをお勧めします。
問合せ:市民病院がん相談支援センター
【電話】251-1101(内線2236)