期間:10月5日(木)~11月23日(木・祝) ※会期中無休
時間:午前9時~午後7時(10月5日(木)・6日(金)は午後5時まで/入館は30分前まで)
15世紀イタリアで画家として才能を発揮し、建 築、科学、解剖学の分野にまで関心を広げ「万能人」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。
10代から頭角を現し「神のごとき」と称された世紀の天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。 本展は、自筆素描画作品を中心に、ライバルとも評される両者の芸術を対比する日本初の展覧会です。レオナルドの「最も美しい」とされる素描《少女の頭部/<岩窟の聖母>の天使のための習作》や、ミケランジェロが手掛けたとされる、日本初公開となる等身大のキリスト像をはじめ、フィレンツェ市のカーサ・ブオナローティ、トリノ王立図書館の所蔵品を中心に素描画、油彩画、書簡など約70点が一堂に会します。今なお世界の芸術に大きな影響を与える二人の天才。その息吹と鼓動をぜひ会場でご体感ください。
観覧料:
高校生以上1,500円(1,300円)
小中学生750円(650円)※( )は前売
・20人以上の団体料金。
各種障害者手帳をお持ちの人とその介護者1人
市内在住の70歳以上の人は証明書などを提示すると無料。
市内の中学生以下の人は無料。
家庭の日(10月15日・11月19日の各(日))は、中学生以下の人は無料。
◎前売券好評販売中!〈10月4日(水)まで〉
・歴史博物館
・チケットぴあ(Pコード768-314)
・イープラス
・ローソンチケット(Lコード43203)
・セブンチケット
・岐阜新聞販売店
※周辺駐車場は大変混雑しますので、公共交通機関をご利用ください。
イタリアが生んだ2大天才の素描とは?
ルネサンス期には、「〈自然〉を母として、〈素描〉を父とすると、〈建築〉〈彫刻〉〈絵画〉の3姉妹がいる」として、自然に則ってデッサンすることは、各芸術の基本中の基本であり、決して軽んじることのできない大事なものと位置づけられていました。さらに、素描そのものが作品として重要な価値を持っていたのです。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452 ‐ 1519)とミケランジェロ・ブオナローティ(1475 ‐ 1564)
レオナルドが23歳上ですが、レオナルドとミケランジェロは「宿命のライバル」といわれます。ヴェッキオ宮殿の壁画での競作や、芸術に対する考え方の違いによる対立など、二人がお互いを強く意識していたことが知られています。
レオナルドの技法
左利きのレオナルドは左上から右下へのハッチング(面を平行な線で埋める絵画技法)が特徴的です。
ミケランジェロの技法
ミケランジェロは右利きで、クロスハッチングと呼ばれる、斜線を交差させる描き方をしています。
「レダと白鳥」に見る2人の対比
2人はギリシア神話の「レダと白鳥」のテーマによる絵画を制作しましたが、現在では失われ、追随者による模倣作品によってオリジナルの姿を偲ぶことができます。
レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく《レダと白鳥》
ミケランジェロの作品と比べて男性的な白鳥が印象深いレオナルドの《レダと白鳥》。「レダには、2組の双子が卵から生まれた」とするギリシア神話に基づき、左下部分が描かれています。
ミケランジェロに基づく《レダと白鳥》
自身の作品であるジュリアーノ・デ・メディチの墓碑に置かれた《夜》の寓(ぐう)意像の彫刻作品を思わせる作品。うつむいた女性の優美な横顔が印象的に描かれ、柔らかな雰囲気の中でレダと白鳥が向かい合っています。
■イタリア・トスカーナからの来日公演!日本初公開!
対話劇「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」
イタリアから来日するラ・コンパニア・デッレ・セッジョレ劇団による対話劇を上演します。セッジョレ劇団は1999年にトスカーナ地方で活躍中の俳優たちにより結成され、幅広いレパートリーを持つ劇団として高い評価を得ています。今回上演する「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」は、レオナルドとミケランジェロの二人のエピソードを題材に、この展覧会にあわせて作られた演目です(日本語字幕付き)。
日時: 10月5日(木)午後2時~3時
出演: ラ・コンパニア・デッレ・セッジョレ劇団(イタリア)
定員: 200人
観覧料: 無料 ※別途、特別展観覧券が必要
申込み: 電話で10月4日(水)までに歴史博物館へ。先着順。
■関連行事:
●講演会「ミケランジェロ彫刻の魅力」
日時: 10月22日(日)午後2時~4時
講師: 上村清雄さん(千葉大学教授)
定員: 200人
●友の会主催特別講演会「レオナルド×ミケランジェロ ー対立と共感」
日時: 10月13日(金)午後2時~4時
講師: 野村幸弘さん(岐阜大学教授)
定員: 100人
共通:
受講料: 無料
申込み: 電話で各開催日前日までに歴史博物館へ。先着順。
●講座「レオナルド×ミケランジェロ デッサンのひみつをさぐろう!」
特別展で作品を見学後、そのデッサンを模写しながら描き方を学びます。
日時: 11月3日(金・祝)午前9時~11時30分
講師:山本真一(加藤栄三・東一記念美術館学芸員)
対象者: 小中学生/20人 ※小学1-2年生は保護者同伴
参加費: 700円
申込み: 講座名、郵便番号・住所、氏名、学校名・学年、電話番号を
往復はがきで10月20日(金)(必着)までに歴史博物館へ。
申込者多数の場合は抽選。
●展示説明会
日時: 10月23日(月)・11月8日(水)の午前10時30分~と午後4時~
詳しくは展示会ウェブサイト(http://www.gifu-np.co.jp/leomiche/) をご覧ください。
問合せ:歴史博物館(〒500-8003大宮町2-18-1・TEL/265-0010)