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市長の元気宅配便337 平成29年12月15日号

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岐阜県岐阜市

回顧 2017年“時代の変革”とともに 岐阜市 市長 細江茂光

今年も一年が暮れようとしています。実感のない景気回復とも言われた年でしたが皆さんにとってはどんな一年でしたか。米国トランプ大統領の誕生で波乱含みの幕開けとなった今年も、仰々しく喧伝 (けんでん) された割には結果の伴わない、何か “大山鳴動 (たいざんめいどう) してネズミ一匹” 感のある年だったと思うのは私だけでしょうか。家電、自動車、製鉄など、各方面で歴史ある大企業が次々に粉飾決算、製品検査データの偽装・改ざん、長時間労働問題などに揺れ動き、過去の権威が雪崩 (なだれ) を打って崩れていった一年でもあったような気がします。
従来型の産業から新たな産業へと世界的な産業構造の変革が起こった年でもありました。家畜に頼っていた労力を機械へと移行した第一次産業革命、電力などで大量生産を可能にした第二次産業革命、電子技術などによる生産の自動化、効率化が進展した第三次産業革命に続き、現在世界的に起こっている人工知能 (AI) 、IoT 、ビッグデータなどを駆使した産業構造への変革は第四次産業革命と呼ばれています。このような時代にあって我が国は早急に知識社会への転換をはかることが不可欠で、今後それを支える教育の重要性がますます叫ばれることでしょう。加えて社会的、経済的安定により世界の人々の関心は他国、他地域にも向けられるようになり、世界的大移動時代を迎えています。2020年東京オリンピック・パラリンピックを控え、我が国における旅行・観光産業の重要性もますます高まっていくことでしょう。
また、人生100年時代における新たな生き方の構想の重要性が声高に叫ばれた年でもありました。私たちの周りにはお元気な高齢者の皆さん (本市ではぎふスーパーシニアと呼んでいます)が溢れ、新たな力の源泉と位置付けられています。
このような時代背景を受け、本市では今年一年様々な事業に取り組んできました。小中学校における人型ロボットPepper (ペッパー) を活用したプログラミング教育の開始、知・絆・文化の拠点 「みんなの森 ぎふメディアコスモス」 来館者総数300万人の達成、レオナルド×ミケランジェロ展や信長公ギャラリーなど数多くの事業に彩られた 「岐阜市信長公450プロジェクト」 、 岐阜公園三重塔修復整備事業などによる観光立市 ・岐阜の発信、新庁舎実施設計発表による災害への備え、連携中枢都市圏形成に向けた本市と3市3町との連携協約締結による広域水平連携体制の確立など枚挙にいとまがありません。今後とも未来にしっかりと照準を合わせて、事前の一策を念頭に市政を進めていきます。

       

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