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市長の元気宅配便335 平成29年11月15日号

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岐阜県岐阜市

更なる高みを目指して!岐阜の風流・ぎふ長良川鵜飼 閉幕
岐阜市 市長 細江茂光

去る10月15日、今年の長良川鵜飼も無事終了しました。昨年は、船頭さんの事故もあり波乱の幕開けとなりましたが、今年は事故もなく無事にシーズンを終えることができ大変うれしく思います。長良川鵜飼は一昨年、国の重要無形民俗文化財に指定されました。今年の2月には中国雲南省の大理市を訪問の上、日本と中国が共に手を携 (たずさ) えてユネスコの世界無形文化遺産登録をめざすことを確認、更なる高みを目指していくことになりました。東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに訪日外国人観光客数を4千万人にしようと、政府は日本遺産の制度の創設をはじめ、地方の観光資源の発掘、発信のためのさまざまな施策を実施しています。1千300年の歴史を誇り、漆黒の闇の中で宮内庁式部職・鵜匠により繰り広げられる古典絵巻・長良川鵜飼は、多くの観光客によりSNSなどを通じて国内外に発信され、今後とも岐阜市を代表する観光資源であり続けることでしょう。
織田信長公岐阜入城・岐阜命名450年の今年、鵜飼観覧船乗船客数は8年ぶりに11万人の大台に乗りました。娯楽が多様化する現代にあっても伝統文化に対する根強いファンがいることは大変に心強いことです。岐阜市では毎年、市内の小学校の5年生に鵜飼観覧の機会を提供することで、潜在的な鵜飼ファンを増やす努力をしています。今年も岐阜高校の英会話クラブ (ESS部) の皆さんがボランティアとして、外国人観光客に対して英語による鵜飼説明をしてくれました。このように岐阜市固有の地域資源である鵜飼を市民がこぞって盛り立てていくことは、本市が誇る伝統の継承だけではなく、本市の観光産業の振興にも大いに寄与してくれます。
さて、このように本市にとってかけがえのない固有の地域資産であり歴史資源でもある鵜飼にも課題が無いわけではありません。全国的に押し寄せる少子化の波は農業や中小企業の担い手不足・後継者不足という深刻な問題を引きおこしていますが、一子相伝 (いっしそうでん)で受け継がれてきた鵜飼もけっして例外ではありません。今後とも持続可能な長良川鵜飼にしていくため、後継者の在り方についても今から議論を深めていく必要があります。 「事前の一策は事後の百策に勝る」 です。

       

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