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市長の元気宅配便333 平成29年10月15日号

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岐阜県岐阜市

芸術、食欲、スポーツ、読書・・・満載、“岐阜の秋”到来 岐阜市 市長 細江茂光
日本人の感性の豊かさは、日本の四季の変化によるところが大きいのではないでしょうか。その四季のなかでも、 厳しい冬の寒さに耐えた木々が芽生え、 鳥がさえずり、動物たちの生命の鼓動が溢れる春とともに、厳しい夏の暑さの後に訪れる、 天高く馬肥 (こ) ゆる豊饒 (ほうじょう)の秋は日本を代表する季節と言えるでしょう。地球温暖化が進む昨今、蒸し暑い夏のあとの秋の訪れが一段と待ち遠しいのは私だけではないでしょう。太平洋高気圧からの湿気もなくなり、 いやが上にも私たちの食欲、 知識欲、創作意欲を高めるさわやかな秋は、食欲の秋、読書の秋、芸術の秋など様々な形で表現されます。
芸術の秋には全国各地でさまざまな美術展が催されます。岐阜市でも10月5日から11月23日までの約50日間、特別展 「レオナルド×ミケランジェロ展」を岐阜市歴史博物館で開催しています。この展覧会は、今年一年を通じて行っている信長公の岐阜入城・岐阜命名450年記念特別協賛事業として企画されました。岐阜市の姉妹都市イタリア ・ フィレンツェ市からお借りしたレオナルド ・ ダ ・ ヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティ両巨匠の作品を中心に約70点が展示されており、初日の10月5日にはイタリアのセッジョレ劇団による 「生涯のライバル レオナルドとミケランジェロ」 という対話劇も上演されました。
日本でもおなじみのこの二人の巨匠は23歳の年の差はあったものの、宿命のライバルとも言われ、お互いを強く意識し、刺激し合うことでイタリア・ルネサンスをより高みに導いてくれたのではないでしょうか。展示作品の中で特筆すべきは、最近になってミケランジェロの作品と判明し今回が日本初公開となる 「十字架を持つキリスト」 という2メートルを超す巨大な大理石像です。ミケランジェロが大理石を彫っていたところ、顔の部分に黒い筋 (すじ) が現れたため途中で彫るのを止めたと言われており、長い間所在不明だったものが2000年にローマ郊外の修道院で見つかったのだそうです。
10月にはフィレンツェ市の副市長一行もセッジョレ劇団とともに来岐されるなど、今、岐阜市は本場イタリア・ルネサンスの雰囲気に満たされています。この機会に、岐阜市の芸術の秋を大いに満喫しようではありませんか。

       

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